東京バプテスト神学校(東京都文京区=北島靖士校長)の夏期公開講座が6日、東京都多摩市のウェルサンピア多摩(東京厚生年金健康づくりセンター)で始まった。今年で5回目を迎え、卒業生5人を含む約40人が参加した。テーマは「現代におけるキリスト教倫理のあり方」。西南学院の寺園喜基学院長が、キリスト教倫理学について5回の講義を行う。初日は現在宣教の現場で奉仕する同学の卒業生が講演した。8日まで。
開会礼拝(奨励:藤井秀一)の後、寺園氏がキリスト教倫理学に関わる2つの講義を行った。教義学は「何を信じるのか」であって、倫理学は「何を信じるが故にいかに生きるべきか」であると両学の違いを示したうえで、キリスト教の倫理学と世俗の倫理学の違いをカントを例に挙げて説明。キリスト教倫理学において基準となるイエス・キリストをどう捉えるか、地上でのイエス、復活後のイエスなどいくつかの次元を挙げて解説した。
夜には、宣教の現場で働く同校の卒業生が牧会の様子などを報告。報告したのは、茂原バプテスト教会(千葉県茂原市)の塩山宗満師(04年卒)、酒田のぞみキリスト伝道所(山形県酒田市)の藤井秀一師(92年卒)、福山バプテスト教会(広島県福山市)の田森茂樹師(03年卒)の3人。在校生たちに現場の声を届けた。
7、8日の両日は、朝30分程度の「デボーションの時」から始まり、2日目夜には「説教と霊性」「祈祷会と霊性」「デボーションと霊性」の3つの分団に分かれての討論会「教会の霊性」が行われる。