終戦間近の1945年8月6日、初の核兵器による都市攻撃として広島に原子爆弾が投下されてから6日でちょうど62年目を迎えた。「原爆の日」として6日朝、広島市中区の平和記念公園で原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)が行われ、安倍首相や各都道府県からの遺族代表者、各国の駐日大使、市民ら約4万人が参列した。
秋葉忠利・広島市長は式典で平和宣言として、世界的に核拡散が加速する現状を指摘した上で、「21世紀は市民の力で問題を解決できる時代」とし、核廃絶に向けて積極的に行動する決意を新たにした。また、今年の式典には昨年より7ヶ国多い、過去最多の42ヶ国の駐日大使ら代表が参列。原爆投下時刻の午前8時15分には、「平和の鐘」が鳴らされ、参列した人々はみな1分間の黙祷をささげた。
ここ1年で亡くなったり、死亡が確認された広島の原爆死没者は5221人。これで広島の原爆死没者名簿には25万3008人が記録された。広島市によれば、広島・長崎の両市で被爆者は25万1834人(今年3月現在)いるとされ、前年比より7722人減少した。