【CJC=東京】ドイツのヨアヒム・ガウク大統領は、来年2月にロシア南部ソチで開催される冬季五輪の開幕式などを欠席する方針を決め、ロシア政府に伝えた。週刊誌「シュピーゲル」が8日報じた。同性愛宣伝禁止法をはじめとするロシアの人権政策に抗議するためという。
ドイツでは大統領が国家元首。ガウク氏は旧東ドイツ出身で人権派の牧師として活動し、2012年3月に大統領に就任した。大統領就任以来、ロシアには公式訪問していない。
シュピーゲル誌によると、五輪終了後にドイツ選手団を帰途のミュンヘンで出迎える予定。メルケル首相の対応は決まっていないという。