【CJC=東京】反体制的なカトリック神学者として知られるハンス・キュンク氏(85)が、バチカンへの最後の「反抗」として安楽死を考えている、とロイター通信が報じた。
パーキンソン病に悩まされているキュンク氏が、近刊の「回想録」の中で、人には、病気、苦痛、痴呆などで生きながらえることに耐えられなくなった場合、自らの意思で神にその生命を「委ねる」権利がある、と記していることがわかった。
カトリック教会は安楽死を認めていないが、キュンク氏の出身国スイスを始めベルギー、オランダ、ルクセンブルク、さらには米国の4州などが安楽死を容認している。