中国の地下カトリック教会の司祭3人が、同国公認の中国天主教愛国協会(Chinese Catholic Patriotic Association=CCPA)へ加わることを拒んだことを理由に24日午後、内モンゴル自治区の錫盟で8人の私服警官によって逮捕された。米国のカトリック系宗教抑圧監視団体であるカーディナル・クン・ファウンデーション(Cardinal Kung Foundation)が28日、報じた。
同団体の情報によれば、逮捕されたのは、梁愛軍(リャン・アイジュン)氏(35)、王忠(ワン・ゾン)氏(41)、高金寶(ガオ・ジンバオ)氏(34)の3人。全員が河北省出身で、現在非公開の場所で拘束されているという。
ローマ教皇ベネディクト16世は先月出された書簡で、中国政府による同国内のカトリック信徒に対する迫害について、「我々は我々の敵を愛し、我々を迫害する者のために祈る必要があるが、我々は中国のローマ・カトリック教会に対して行われている迫害を世界に知らせる必要もある」と述べている。
また、同団体は「今、我々は中国政府に対し、同国におけるすべての迫害を直ちに停止する措置をとるように求める」と抗議し、拘束されている司祭の釈放を求めている。