アフガニスタンで旧支配勢力のイスラム原理主義勢力タリバンが、同国で奉仕活動をしていた韓国人クリスチャン23人を拉致し、1人を殺害した事件で、現地時間27日正午(日本時間同日午後4時半)に設定されていた交渉期限が切れた現在も、人質解放へ向けた交渉が続いている。タリバンのスポークスマンは27日、ロイター通信に対し、「人質たちは元気だ。交渉は続いている。アフガン政府は話し合いを通じて事件を解決すると約束したため、新たな交渉期限は設けない」と語った。
タリバン側はこれまで、交渉期限を設定し、それまでに収監されている仲間を釈放しなければ、人質を殺害すると主張してきた。韓国大統領特使として韓国大統領府である青瓦台の白鍾天(ペク・ジョンチョン)統一外交安保政策室長が同日到着しており、タリバン側が求めているタリバン兵の釈放に向けてアフガン政府に協力を求めると見られる。
一方韓国では、YTNテレビなどが同日、拉致された人質の肉声を紹介するなどしている。また、アフガン側は26日、殺害された1人を除く22人は生存していると伝えている。