【CJC=東京】米連邦上院は7月23日、軍隊のチャプレン(従軍牧師)に非宗教者を任命することを阻止する法案修正を採択した。ジョン・C・フレミング議員(共和党、ルイジアナ州選出)提出の修正は、チャプレンへの保証をするのは宗教団体に限定するというもの。
国防総省が現在認めている保証団体は200を超えるが、全部が神への信仰を基盤とする。しかし最近になって、超自然的な神性を認めない「ヒューマニスツ」が無神論者の従軍牧師を保証しようとする動きが出てきた。その最初の1人がジェイソン・ヒープ氏(38)。ブライト神学校とオックスフォード大学を卒業の同氏が「ヒューマニスト協会」の保証を得たもの。
ヒープ氏の支援者たちは、海軍に「ヒューマニスト協会」を保証団体のリストに加え、ヒープ氏を従軍牧師に任命するよう要求している。
今回の修正で、ヒープ氏が海軍の従軍牧師になれるかはまだ確定していない。
今回の修正を、キリスト教チャプレンの組織「宗教の自由のための従軍牧師連盟」が支持している。7月23日に発表された声明で、ロン・クルーズ従軍牧師(退役空軍大佐)は、「無神論者を従軍牧師としようとの動きがあるが、チャプレンという言葉の本質は、個人が神への信仰とスピリチュアルニーズのために奉仕をしたいという願いにあるのだ」と語っている。