韓国外交通商省は26日、ソウル鍾路区都染洞(チョンノグ・トヨムドン)外交部庁舍で、「韓国人のうちの1人が25日に犠牲となったことが確認された」と、アフガニスタンで奉仕活動をしていて拉致された韓国人クリスチャン23人のうち1人が殺害されたことを公式に発表した。また同省は、殺害されたのが一行を率いていたセムムル教会の●炯奎(ペ・ヒョンギュ)牧師(42)であったことを伝えた。
AP通信はアフガン警察が25日、拉致事件の発生したガズニ州内で、頭部や胸などに合計10発の銃弾を受けた韓国人男性1人の遺体を発見したと伝えていた。
一方、25日夜、韓国主要メディアが伝えた「人質8人が解放された」という情報に関しては、NHKは26日、アフガン政府交渉責任者の話しとして、ひとまず人質8人の解放が合意に至ったが、タリバン側が引渡し場所に移る途中で、周辺にアフガン政府の戦車などが配置されているとし、安全が保障されないと判断、急きょ本拠地に戻ったと伝えている。
事態を重く受け止めた同国政府は同日、白鍾天(ペク・ジョンチョン)・青瓦台統一外交安保政策室長を大統領特使としてアフガンに派遣することを決めた。
今回の韓国人23人が拉致されるという事件は、01年の米国によるアフガン侵攻以来、同国で起きた外国人拉致事件の中でもっとも大きな事件となっている。
●は「哀」の「口」が「非」