来月任期を終えるニシム・ベンシトリット駐日イスラエル大使が5日、東京都千代田区のお茶の水クリスチャンセンターで開かれた祈り会「東京オープンハイナイト」(ブリッジス・フォー・ピース主催)で講演し、イスラエルに関心を持つキリスト者ら約250人が集まった。
ベンシトリット大使は、6年の任期で2度の政権交代や東日本大震災を経験したことに触れ、「日本の歴史においても激動の時期だった」と振り返った。また、日本とイスラエルの若者に互いを知り合う機会を提供し続けることが「両国のパートナーシップを将来においても確実に継続するための最良の道のひとつ」と語り、両国の友好関係の促進を訴えた。
集会では、主催のブリッジス・フォー・ピースを代表して同理事の三橋恵理哉氏が、東日本大震災の復興支援に対するイスラエルへの感謝と、今後も同国のために祈り続けるとの約束を記した宣言文を英語と日本語で読み上げ、ベンシトリット大使に手渡した。宣言文を受け取ったベンシトリット大使は、ユダヤ教徒とキリスト教徒の共通点として、同じ神を信じていること、同じ聖書を持っていること、イエス・キリストがユダヤ人だったことを挙げ、感謝の意を込めてエルサレムの聖書を記念品として贈呈した。
また、南三陸町で被災し、イスラエルの医療団によって治療を受けた家族が登壇し、感謝の気持ちを書いた手紙を読み上げ、ベンシトリット大使に手渡す場面もあった。