ラブソナタ東京大会の一環として、「教会リバイバルセミナー・福音と文化」が23〜24日、東京都新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で開催され、韓国・オンヌリ教会の河用祚(ハ・ヨンジョ)主任牧師ら6人が講演し、日本のリバイバルのために様々なメッセージを取り次ぎ、証しを語った。
23日は約650人が参加。初めに河師がマタイの福音書16章13〜17節を引用し、「世に向かった出て行く教会」と題して講演した。河師は、教会が「聖書的な教会」「使徒行伝的な教会」であるべきだと伝えた上で、文化を越えて福音を伝える必要性を強調。年代や性などで分け、ターゲットを絞った宣教を行ったことにより成功を収めた実例を挙げ、芸能人やスポーツ選手、移民などを相手とした様々な牧会経験を語り、「文化を越えるとは何か」を説明した。
河師は、教会論を「体の脊髄のようなもの」と表現した。「教会がリバイバルするためには、聖書的な教会論が必要」、「原理なくして方法はない。いつも原理に戻らなければならない」、「聖書的な教会論を勉強する時に、使徒行伝的な教会論・牧会論がある」と伝え、教会は聖書に基づいていることが最も大切であるとした。
現在の教会が持つ問題点と照らし合わせつつ、マタイ16章から聖書的な教会の特徴としてイエス・キリストを主とする信仰告白がある、教会の頭がイエス・キリストになっている、「勝利の共同体」として世に勝っている、天国の鍵を持っている――を挙げた。また、その特徴をもつ教会が使徒の働きに記録されている初代教会であるとし、「(初代教会では)失敗も多くありました。欠点もありました。しかし、その教会は聖書でいう本当の教会だった」と語った。さらに、初代教会に見られる特徴として、聖霊によって始まり成長する、イエス・キリストを感じることが出来る、奇跡を毎日経験できる、苦難がある、正直であるなど10の特徴を挙げた。
そして、「どのように伝道すべきか」「どのようにすればリバイバルが起きるのか」という主題に話を移し、これらの問題を考える時に文化の違いに突き当たると指摘。「福音は変わることはない。しかし、文化は変わっていく。文化を越えなければならない」と述べ、「日本宣教のキーは、どのように(日本の)文化を理解していくかにある」と強調した。
最後に、ピリピ人への手紙3:8〜9、コリント人への第一の手紙9:19を引用し、パウロ使徒がイエス・キリストに出会ったあと、ユダヤの文化、パリサイ派という地位を捨てたことに触れ、「今日、日本の教会がリバイバルするためには、諦めて捨てなければいけないことが本当にたくさんあります。イエス様より大切に高く挙げられたものはすべて捨てなければいけません。それがいかに素晴らしい伝統であっても、教派であっても、教会としての自尊心であったとしても、それを諦める時にイエス様のように変わっていくのです」と語った。
この日、昨年韓国国民勲章を受章したパブリシス・ウェルコム代表理事社長のムン・エラン氏が「世界の中心で福音を叫ぶ」と題して講演し、様々なCMを作成する立場から、福音をどのように伝えることが出来るのか多様な方法を紹介した。また、高見澤栄子氏(韓国トーチ・トリニティー神学校教授)は、聖書の全体的なメッセージを伝える「みことばのちから」を講演した。
24日は、著書「デジログ」、「縮小志向の日本人」などで知られる中央日報常任顧問の李御寧(イ・オリョン)氏(梨花女子大学名誉教授)、オンヌリ教会長老で全州大学校総長の李南植(イ・ナムシク)氏、韓国のテレビドラマ「天国の階段」、「天国の樹」などで知られるロゴスフィルム代表の李ジャンス氏が講演した。李御寧氏は、講演の前日に洗礼を受けたと告白し、「理性から知性へ、知性から霊性へ」と題して講演。李南植総長は「信徒リーダーよ、立ち上がれ!」と題して講演し、李ジャンス氏は、夢がそっくり実現した話や、様々な働きかけで40日間の早天祈祷を続けられたこと、祈って大雪が降ったことなど、自身が経験した様々な奇跡を語った。