【CJC=東京】岩手県大船渡市の医師でケセン語研究に力を入れ、聖書訳出を行った山浦玄嗣さん(73)にバチカン(ローマ教皇庁)が「有功十字勲章」を授賞した。カトリック信徒に贈られる最高の栄誉。
岩手日報によると、授章式は6月12日、東京の駐日ローマ法王庁大使館で行われた。ジョセフ・チェノットゥ大使が「キリストの福音が人の心に深く染み渡るようケセン語訳を完成させた。医師としても献身的に働いた」とたたえ、山浦さんに勲章を手渡した。
有功十字勲章は、記録のある1967年以降、日本人では25人目。作家の曽野綾子さんやプロ野球元巨人監督の長嶋茂雄さんらが受章している。