韓国のクリスチャン芸能人を招いてイエス・キリストの福音を宣べ伝える大規模伝道集会「ラブ・ソナタ東京大会」のための決起祈祷会が18日、東京都新宿区の淀橋教会で開催された。日本側大会関係者や大会を主催する韓国オンヌリ教会の関係者など、約70人の奉仕者、牧師、伝道師、信徒が集まり、大会で多くの人が救われて教会に結ばれ、その結果、日本に大リバイバルが訪れるよう神に祈りをささげた。
決起祈祷会は高木康俊牧師(日本バプテスト連盟・蓮根バプテスト教会)の祈りから始まり、山中知義牧師(横浜オンヌリ・キリスト教会)らの賛美、峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)の説教、最後に参加者全員によるグループ祈祷を行った。
峯野師は説教の中で、日本宣教史におけるリバイバルに触れ、一人でも多くの人々に救霊の恵みが与えられることを願う宣教者の愛と祈りを、リバイバルの要因として挙げた。また、これらのリバイバルが、日本人が求めた新しい文化を携えて宣教する「文化宣教」にも起因していたと指摘。日本の教会が文化宣教「ラブソナタ」を神の恵みとして受け入れ、大会の結果、神が与えられるであろう多くの新信徒や求道者を受け入れる備えをすべきであると強調した。
フランシスコ・ザビエルの宣教に始まり、ヨーロッパ文化を持ち込み、数十万のクリスチャンが生まれることとなった最初期のリバイバル。明治に医学、農学、教育を持ち込んだプロテスタント宣教師によって起こったリバイバル、大正、昭和のリバイバル。峯野師によると「日本のために惜しみなく人材を送り込み、惜しみなく時間も何もかも注ぎ込んで」の文化宣教であるラブソナタには、宣教史上の大リバイバルとの共通点があるという。
「ザビエルが来たときの運動、その中にも愛ありき、祈りありき。なにも知らない日本人が彼らの人間的な魅力、文化的なすばらしい、思わずそれがほしいと言うような、思わず心開く文化を持ち込んできた。だから、大名もその文化がほしくて交わるうちに、すばらしい大名が次々と取り込まれ、クリスチャン大名がどんどん誕生した。明治の初めも愛ありき。命がけで日本に来た宣教師が、キリスト教的な切り口で日本に入ってきたのではない」と述べた。
また、日本の教会が文化宣教という指針になじめず、全ての教会が「ラブソナタ」を神の恵みとして受け入れきれていない現状を率直に指摘し、「救われた人がどこに行くんですか。教会に行きたいですよね。このラブソナタを通して、(開催に否定的な)その教会の考え方が変わるように、オンヌリが帰った後、その救いの働きを継続できるように」と訴えた。
峯野師は使徒の働き16章を引用し、「パウロとシラスが獄中に捕らえられたとき、彼らにはイエス・キリストへの命をかけた献身があった。その献身があったから獄中で何をしたか。祈りをささげ、賛美をささげた。そうしているうちに、囚人たちがみんな、彼らに心を奪われるほどひきつけられ、地震が起こり、看守の一家が直ちに救われた」と述べ、いま、ラブソナタのために祈り、賛美することで同じような神の働きが起こると解き明かした。
祈りの中で峯野師は、「私たちの長く閉ざされた牢獄のような日本の教会の状況を打破してください。キリストの栄光のために、死んでもいいと思うほど、献身します。人間の力には限界があるけど神よ、リバイバルの力をください。キリストにある喜びをそこに、本当に聖なるパフォーマンスをすることによって扉が開かれ、キリストの愛の中に皆帰依していく、そして世界が変わっていく。こういうリバイバルが波及していくことを願います」と神に訴えた。