【CJC=東京】クロアチア・カトリック教会スプリット・マカルスカ教区のシメ・ニマツ修道士(34、フランシスコ会)が教会所有の土地4ヘクタールを不法に売却、受け取った約1000万クーン(約1億3500万円)を持って行方をくらましたが10月17日、首都ザグレブの集合住宅の1室に若い既婚女性といたところを、携帯電話の信号を捉えた警察に逮捕された。
修道士が売却したのは同国南部バーシカ・ヴォダー地区バスト村にある「聖処女マリア昇天教会」の土地。購入者の「太陽のバスト」社が全額を今年4、5月の2回に分けて教会の銀行口座に振り込んだ。ニマツ修道士は、必要な書類を提示しなかったにも関わらず、振り込み金の引き出しに成功した。逮捕時に容疑者と一緒にいた女性は、現金を引き出した銀行に勤めていた。
フランシスコ会は、同会の承諾がないまま教会の土地が売却されたとして、売買の無効を主張している。