20日炎リバイバル教会(東京都足立区)で開催された「夢と希望を語る~今こそ絆で復興を!」と題した講演会で、経営の第一線で活躍中のクリスチャン実業家石山伊佐夫氏が自身のビジネス経営を通じた信仰の生について証しした。
建築資材総合商社のタカボシグループ創始者の石山氏は、会場となった炎リバイバル教会に集った聴衆約200人に対し、「夢を見たら実行して実現して、自分のものにしてつかんでいってほしいと思います。希に見る望みが希望です。願望は簡単に実現できますが、希望はなかなか実現できません」と呼びかけた。
内閣府共生社会政策は3月を自殺対策強化月間に定めている。警視庁によると交通事故の死亡者数は昭和45年をピークに減少しているが、自殺者数はなかなか減少傾向を示せないままとなっている。昨年の全国自殺者数は3万651人であった一方、交通事故の死亡者数は4611人となった。警視庁によると、公表された自殺者数の10倍は自殺が生じていると推定されるという。
石山氏は、自殺する理由として、「心に平安、信仰がないから自殺に追い込まれてしまうのではないかと感じます。私は信仰・希望・愛を口癖のように友達や、会社で話しています。これは成功の秘訣です。愛をもって人と接することで、自殺する人はいなくなるのではないでしょうか」と述べた。
また企業の倒産について「1日36社の会社が全国で倒産しているといわれていますが、倒産する原因は、経営者があきらめてしまうことにあります。たとえお金がないとしても、あきらめないのであれば、会社が倒産することはありません。経営をされておられる方は、あきらめないで頑張って会社を継続して発展させています」と述べた。
石山氏はキリスト教を信じ、昭和60年に洗礼を受けてから27年の信仰生活を歩んできたが、本当の信仰について気付いたのは平成9年のことであったという。それまでは見かけはクリスチャンの格好をしていたものの、日曜日に教会に行くこともなく、聖書も買ったままのきれいな聖書が飾られているだけであり、「信仰は病気になった人やお金のない人、弱者がすがるものだ」と思っていたという。
石山氏は信仰について、「携帯電話を使うときは電波が完全に動いています。電波のないゴルフ場では携帯が通じません。電波は誰も眼で見ることはできません。平成9年に私は、神様は目では見えませんが、本当に生きて働いて下さっているという体験をしました。高速道路の非常口に閉じ込められ、どうにもならない状態になったとき、はじめて祈って神様の助けをいただいて脱出することができました」と証しした。
家族全員が健全な信仰を保つことについても、「家族のひとりがうつ病になってしまうと、稼ぎ柱にも影響が出てきます。黙っていれば重役に昇進することが間違いのないような人が、奥さんのうつ病の面倒を看るため、途中で退職せざるを得なくなったということも目の当たりにしてきました。家族は全員が元気でなければなりません。心の平安である信仰をもって行くことが大切です」と述べた。
また自身の創業50年に至る会社経営の過程について、「来年で創業50周年を迎えます。約10年前に、お台場日航ホテルで創業40周年の式典を行いました際に、私は胃がんで入院しておりまして、築地のがんセンターで胃がんを抽出しました」と述べ、当時社内の分裂などにより会社の経営が困難な状態となっていたことを明かした。夜も眠れないような日々が続く中、夫人から書き渡された神様の御言葉「恐れるな。私はあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。あなたに向かっていきりたつ者はみな、はずかしめを受け、あなたと争う者たちは、無いもののようになって滅びる。あなたの神、主であるわたしが、あなたの右の手を堅く握り、『恐れるな。私があなたを助ける』と言っているのだから(イザヤ41:10~13)」を読み、その瞬間から眠れるようになり、がんも急速に癒やされたという。またタカボシの経営も急上昇してきたという。石山氏は当時を振り返り、「神様の御言葉の力によって救われました。当時私を支えてくれた社員のおかげです。社員の幸せを第一に考えて、来年創業50周年となりますが、これを一つの通過点と考えて60周年、100周年を目指して会社の健全経営を導くようにしていきたいと思います。信仰をもって神様に目を向け、毎日自分ひとりの力では乗り切れないことを、神様の力を借りながらこれからもがんばっていきたいと思います」と抱負を述べた。
※石山伊佐夫(いしやま・いさお)氏:22歳で裸一貫から独立創業。幾多の不況困難を乗り越え、病院のミスで死線をさ迷う奇跡を体験。現在関連5社のオーナーとして活躍中。東京スカイツリー他首都圏の大規模建設物件にセメント他建設資材納入。東京国税局長表彰他関係官庁より多数受賞。
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