引きこもりや不登校、ニートなど様々な問題を抱えた人々に、気軽に立ち寄れる憩いの場所を提供したいと、「元祖便利屋」の右近勝吉さんが1日、佐賀県で喫茶店、ザ・喫茶「ふうけもん」をオープンした。開店初日には約50人が訪れ、ゴスペルを歌い、聖書を学ぶ夜7時からの集いには約20人が参加。地元の新聞にも取り上げられ、早速問い合わせもあった。
右近さんは現在東京で、小さなことから大きなことまであらゆる雑用を引き受ける便利屋「右近サービス社」を経営。それと同時に、引きこもりや閉じこもり、不登校など全国から来る様々な相談に応じている。
右近さんが佐賀にいる間は、毎晩7時からゴスペルソングを歌い、聖書を学び、自由に祈ることができる集いを開く。心理カウンセラーの橋本美津子さんらによる相談(1回3000円)もあり、同じく右近さんが手がける宿泊施設「ザ・かせ大使館」(佐賀市嘉瀬町)での宿泊(1泊6000円)も可能。大人500円、高校生以下300円でカレー、卵かけご飯、サラダ、ドリンク(飲み放題)の軽食セットが注文でき、曜日によってはちらし寿司、雑穀おかゆ、うどんなども食べることができる。さらに趣味の作品展や、様々な分野の専門家を招いての教養講座なども企画している。
計画が持ち上がったのは約6年前。喫茶店の担当スタッフとして働くことになった橋本さんが、右近さんの著書「人のために人となる人」(サンマーク出版)を読み共感。右近さんも、橋本さんの心理カウンセラーとしての講演のチラシを偶然手にし、同講演に参加した。様々な悩みを抱える現代の若者、またその家族に向けて何とかアプローチをしたいというお互いの思いが重なった。
住所は佐賀市南佐賀3‐8‐3、電話は0952・29・2364。右近さんは、「ひきこもり、閉じこもり、不登校、ニート、一人住まいのさびしい人、専門の喫茶店です」と語り、一人でも多くの来店を呼びかけている。