世代を超えて聖書的・実際的・伝道能力を培うお茶の水聖書学院(OBI)が10日から12日の間夏季スクーリングを開催。「教会生活の深まり」をタイトルにして信仰生活を送る心得について5回の講義がもたれた。
団塊世代が大量に引退する2007年問題を前にして、OBIは定年を迎えるクリスチャンの受け皿として取り組んでいる。
生徒の中で退職後にOBIで神学教育と牧会訓練を受け教会の牧師、伝道師、勧士として奉仕する人が増えているという。
夏季スクーリングは軽井沢恵みシャレーで開催され、九州を含めた全国から58人の参加者が訪れた。ある年配のOBIの生徒は教派や立場を越えて信仰の友として学ぶ喜びを語った。
OBIは1991年に誕生し、福音派の各機関集合するお茶の水クリスチャンセンター内に教室を構える。聖書的、福音的、正統主義の立場を保持し、超教派的、国際的視野をもって神学教育と実践的伝道訓練を展開してきた。
2005年より開設された「ネットコース」により学生の裾野を広げる試みも成功している。
副学長の藤原導夫師はOBIホームページで全国に祈りと協力を依頼している。「『新しいぶどう酒は新しい皮袋に』にということを思わせられる新規の取り組みにも大胆に挑戦してまいりたいと願っております」
教会員の減少に伴い、伝道師、牧師などの指導者が不足する日本のキリスト教界の急務を前にOBIの取り組みが試される。