2004年アテネオリンピックを3週間後に控え、開幕に向けて準備しているのは出場選手たちだけではない。オリンピックを通して新しい「使徒の時代」を開拓しようと、世界各国からキリスト教団体が現地に結集している。
選手団の宿舎となるオリンピック・ビレッジには宗教活動が可能なセンターが設置されており、開催期間中、教会や宣教団体はここを宣教本部として使用する予定。ギリシャは、人口の98%が正教会に通うキリスト教国家だ。
ギリシャ聖書協会はオリンピック期間中に配布する聖書を約1万部用意するとしている。配布されるのは英語訳の新約聖書と現代ギリシャ語訳聖書。「ギリシャの使徒パウロ」という小冊子も配布される予定で、こちらはギリシャ語と英語のほか、日本語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語など11か国語に翻訳されている。
ギリシャの地元宣教団体は、国内80の島々に、祈りと伝道の派遣チームを配置して伝道に取り掛かる予定と海外メディアが報じている。
キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)によると、本部から60人の牧師を動員して祈祷集会と聖書勉強会を開催することにした。
スポーツ伝道団体「スポーツ・アウトリーチ・ジャパン」(SOJ、代表=姫井雅夫牧師)は、アテネ・オリンピックに向けて伝道用の小冊子を準備し、現地で試合を観戦する予定の人々らに配布を委託している。国内での配布も可能で、希望者を募っている。申し込みはSOJまで。(東京都千代田区神田駿河台2-1、OCCビル614 総動員伝道内、電話:03-3291-5035)。