米ワシントンDCに本部を置く「ベスト・クリスチャン・ワークプレイス協会」が、「クリスチャンにとって最も働きやすい職場2011」を発表した。米国聖書協会やランカスター聖書大学、キリスト教主義の非営利団体である「アップワード・スポーツ」など、27の企業、大学、団体が選ばれた。
同調査では、米国、カナダ、オーストラリアの3カ国の企業や団体を対象に、従業員へアンケートを実施。従業員は、仕事の満足度や各組織のコミットメントなど、50項目について5段階で評価した。調査は2003年に米国で始まり、カナダ(04年〜)、オーストラリア(11年〜)と対象国を拡大している。これまで9回実施された調査では、計10万人以上がアンケートに答えている。
同協会のアル・ロプス会長は5日、今年の調査結果に関する声明を発表。「昨今の苦しい経済状況にもかかわらず、クリスチャンにとって最も働きやすい職場に選ばれた各団体が、神の栄光を現す組織文化を育て上げるために計画的な努力をしてきたことに敬意を表する。我々の調査によれば、健康的な組織文化がもたらす利益の一つは、その団体が持つ宣教的な働きを有意義に成長させてくれるということだ」「自分自身のために働くことよりも、宣教の働きの一部を担うことを強く望んでいるのであれば、是非これらの団体(で働くこと)について考えてみることをお勧めする」と語った。
同協会によると、今回の調査結果で注目すべき点は、従業員の満足度が給料の額と直接的には関係していないことだ。調査によると、従業員は雇用主が明確な理念を持っているか、あるいはどのように従業員に接するかなどの項目をより重要視している。また、職場で自身の信仰について自由に話すことができる環境が整っているかどうかも、評価の重要な要因となった。
「クリスチャンにとって最も働きやすい職場2011」に選ばれた企業、大学、団体は次の通り(アルファベット順)。
<米国>
American Bible Society、Apartment Life、Appalachian Bible College、Briarcrest Christian School、Coalition for Christian Outreach、Christian Heritage Academy、CRISTA Ministries、English Language Institute/China、InterVarsity Press、Joni & Friends、Knox Area Rescue Ministries、KSBJ、Lake Ann Camp、Lancaster Bible College、Lincoln Christian University、MOPS International、Mt. Sylvan United Methodist Church、Olivet Nazarene University、Phoenix Seminary、Samaritan Ministries International、Southland Christian Church、Upward Sports、Wheaton Academy、World Harvest Mission
<カナダ>
Beulah Alliance Church、Focus on the Family (Canada)
<オーストラリア>
MMM Australia