カリフォルニア州南部の都市アーバインの教会で先月から行われている礼拝メッセージがクリスチャンの注目を集めている。米紙クリスチャンポストが4日報じた。
マリナーズ教会牧師、ケントン・ビショア氏はこの1カ月の期間、礼拝に出席する信徒ら1万人に対し、見せかけだけの無意味な形式的信仰生活を脱してキリストとの真の関係作りへと前進するよう礼拝説教の中で語り続けてきた。
「これが宗教です。全てにおいて表面的なのです」とビショア氏は3日に行われた礼拝で語った。「宗教は儀式と規則と信条を集めて、神にこう叫ぶのです、わたしはあなたに言われたことをやっているではありませんか、こうすればわたしは義とされ、あなたはわたしの行いを喜んでくださいます、と。」
ビショア氏は宗教を「神と人間との間にある隔たりを解消しようと努力する人々」と定義して、宗教には数多くの良い面があると述べた。その上で、宗教は最終的に人を神へと導くことはできないと強調した。
「だからイエス・キリストが来てくださったのです。宗教では不可能なことをなさるために。すなわち、人を内側から新しくするためです。」
キリストは宗教が人の人生を変える力のない偽りの契約であり、価値の無いものとみていた、とビショア氏は説明した。また、「偽善という罪で全てを台無しにする」と批判した。
イエス・キリストは聖書の中で、パリサイ派の集団に対し、信仰者を演じているだけの偽善者であると批判した。パリサイ派は十分の一献金、祈祷、断食を公の場で行い、自分たちが義人であることを周囲に証明することに熱心だった。
ビショア氏は「全ての俳優は台本と観客を求める」と指摘する。クリスチャンは敬けんな字句を並べることを好むが、多くの場合、内心は邪悪と欲、自己中心で満ちている。
ビショア氏は集まった聴衆に対し、「芝居はもう止めて、観客を変えるべきだ。演じることを止める秘訣は、神をあなたの観客にすることだ」と説いた。
この説教シリーズ「なぜイエスは宗教を嫌うのか」は9月19日から始まった。マリナーズ教会は教団、教派に属さない単立教会で、毎週の礼拝に1万人以上が出席する「メガ・チャーチ」のひとつ。ビショア氏は、イエス・キリストとの深い関係を阻害するとして、偽善と表面的な行いを批判するメガ・チャーチの牧師のひとりとして著名。
マリナーズ教会はメッセージを公式サイトに公開していて、下記のリンクから視聴できる。
外部リンク:Mariners Churh Messages+Media
(出典元:クリスチャンポスト)