厚生労働省のエイズ動向委員会は13日、今年の第2四半期(4月〜6月)に新たに報告されたエイズ患者が前期(1月〜3月)よりも35人多い129人で、四半期での集計では過去最多だったと発表した。
患者は全てエイズウイルス(HIV)の感染に気付かないまま発症した。一方、発症はしていない新規のウイルス感染者は前期より36人多い263人だった。
患者、ウイルス感染者ともに男性がそれぞれ125人、248人と大半を占め、感染理由では同性間の性的接触による感染が患者で68人、ウイルス感染者で175人といずれも最多だった。
同省エイズ動向委員会は、「より検査を受けやすい体制を強化するなど、エイズ発症以前に検査により感染を発見できるような対策を強化する必要がある。国民の関心が薄れていることが危惧され、普及啓発を推進する必要がある」としている。