首都圏の都市部在住者を対象とした葬儀に関する調査で、葬儀の形式として「無宗教」式を希望する人が約14%に上り、類似調査と比較して増加傾向にあることがわかった。一方、仏教式を希望する人は約6割と依然として高い割合であった。
調査は、フラワーギフトの企画などを行う株式会社日比谷花壇(東京都港区)が今年5月14〜20日に実施したもの。東京都や神奈川県などの首都圏4都県在住の30〜60歳の男女を対象にインターネット上で行われた。有効回答数は2322人。
調査によると、「希望する葬儀スタイルは」という問いに対して、「仏教」と回答した人が36%、「信仰はしていないが、仏教で行う」と回答した人が23%で、合わせて59%に上った。キリスト教式、神道式を回答した人は各2%だった。
無宗教式と答えた人は14%であったが、これは財団法人日本消費者協会が07年に実施した類似調査の7.8%に比べて増加しており、都市部で無宗教葬を希望する人が増えていることが伺える結果となった。
また、無宗教葬希望者と「信仰はしていないが、仏教で行う」の回答者の合計は37%で、葬儀の形式からわかる実質的な無宗教者の割合は約4割に上ることがわかった。