【CJC=東京】独ルーテル教会ハンブルグ教区のマリア・イェプセン監督が、性的問題の処理について批判され、信用が傷つけられた、として7月16日辞任した。女性監督として世界のルーテル派では最初に監督に選出されたのは1992年だった。
80年代にアーレンスブルグの町で聖職者が少年少女に性的虐待を加えていたことを、同監督はこの5月までは、知らないと述べていた。ところがその発言に疑念が出されたことから「これでは福音をもう広めることは出来ない」という。
ドイツの教会指導者が辞任に追い込まれたのは、ドイツ福音教会(EKD)議長のマルゴット・ケースマン監督の飲酒運転発覚、児童殴打を訴えられて辞任したカトリック教会のヴァルター・ミクサ司教に次いでのこと。