【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会局長のブライアン・ファレル司教は7月15日発表されたインタビューで、英国国教会(聖公会)の女性主教任命がキリスト教一致の「大きな障害」になる、と語った。
「最初のミレニアム(千年紀)、カトリック、東方教会、正教会などすべての教会は、男性のみが叙階されうる、と定めた。これら諸教会は、女性叙階を真正な伝統の不当放棄と見ている」と言う。
「この点について、アングリカン・コミュニオン(聖公会共同体)は、その初めから、教会の本質的な伝統とわたしたちが考えているところから離れてしまったことが悲しい。しかし、このプロセスは長時間前に始まった」。
「わたしたちは、物事をあるがままに受け入れる現実認識を持ってエキュメニカル(教会一致)な対話を続ける。その道のりは長く困難なことは認めている」、と同司教。「しかし、対話がキリストご自身によって課され、聖霊の憐れみ、キリストの教会の魂によって支えられていることを知っている」と言う。
ファレル司教はまた、対話とは別に、聖公会共同体に対して、個人としていつでもカトリック教会に受け入れられることを強調した。