美術宣教団体「バイブル・アンド・アートミニストリーズ」(B&A、町田俊之代表)の創立15周年を記念した日韓交流「ピース&アート展」と講演会およびコンサートが29日、東京・四谷の駐日韓国大使館・韓国文化院で開かれた。
B&Aは1995年の創立以来、各地で研究会、セミナー、旅行などを開催し、美術を通してイエス・キリストを証ししていく働きを担ってきた。創立当初から韓国のアーティストとも交流があり、この15年について代表の町田氏は「不思議な出会いと導きがあり、韓国との交わりを模索した期間だった」と語った。奇しくも今年は日本による韓国併合から100年の節目の年。町田氏は、過去に苦い歴史を持つ近くて遠い国、日本と韓国のアーティストが平和をテーマにした交流展を開いたことは非常に意義深いことだと話した。また、「平和もアートもつくり上げていくもの」 で「ピースとアートは互いに必要とし合っている」と述べ、B&Aのこれからの活動にも熱意を込めた。
講演会では、画家で元ジンフン美術館館長のユー・ミョンエイ氏が「描く喜び、生きる喜び」と題して講演。母も画家であったことから幼い頃から絵に親しみ、その後美術の世界で成功を収めたが、50歳を迎えて「絵を描いて何になるのか」と、繰り返しのような人生に虚しさを感じるようになったという。そんなある日、山に登ったところ、雨にきらめく美しい水と、小さな体で力強く泳ぐメダカを発見し、存在全てが重要という新たな認識を得るに至った。「描く喜び、生きる喜び」を見出したユー氏は、「私の芸術は神様の創造の美しさを発見し伝えるためにある。命を紹介するために芸術家は存在する」と力強く語った。
続いて開かれた記念コンサートでは、甲状腺がんから奇跡の復活を遂げたテノール歌手のベー・チェチョル氏が「アヴェ・マリア」や「アメイジング・グレイス」などを独唱。アンコールでは、韓国語と日本語で「輝く日を仰ぐとき」を歌い、観客を魅了した。
ピース&アート展には日本から52人、韓国から25人の計77アーティストが計100点以上の作品を出展。25日から5日間にわたり展示され、この日も多くの来場者がアートの伝える福音と平和のメッセージに触れた。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(216)365日24時間、充実した仕事の中 広田信也
-
世界最高齢者は116歳、サッカー好きのブラジル人修道女 長生きの秘訣は?
-
ウクライナ侵攻3年、欧州福音同盟が声明 現状「嘆く」が「希望」持ち続ける
-
花嫁(20)おひなさま 星野ひかり
-
国家を高める正義 穂森幸一
-
ミャンマーのカトリック教会、大聖堂指定から2週間たたずに空爆直撃 使用不可能に
-
神学者トマス・アクィナスの顔、法医学の手法で復元 死因にも新説
-
若者の77%がイエスについて知りたいと思っている 米世論調査
-
マイナスをプラスに変える力 菅野直基
-
篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(214)聖書と考える「週末旅の極意2」
-
「今、私はクリスチャンです」 ウィキペディア共同創設者がキリスト教に回心
-
神学者トマス・アクィナスの顔、法医学の手法で復元 死因にも新説
-
若者の77%がイエスについて知りたいと思っている 米世論調査
-
国内最高齢の女性映画監督、山田火砂子さん死去 日本人キリスト者の半生描いた作品多数
-
山梨英和大学、パワハラで学長ら2人を「降任」の懲戒処分
-
世界最高齢者は116歳、サッカー好きのブラジル人修道女 長生きの秘訣は?
-
ミャンマーのカトリック教会、大聖堂指定から2週間たたずに空爆直撃 使用不可能に
-
トランプ米大統領、「反キリスト教的偏見」根絶を目指すタスクフォースなど創設
-
花嫁(20)おひなさま 星野ひかり
-
保育の再発見(27)この30年をどう過ごしてきたか
-
「今、私はクリスチャンです」 ウィキペディア共同創設者がキリスト教に回心
-
「こんな悲惨なミャンマーを見たことはない」 政変から4年、ヤンゴン大司教が来日会見
-
国内最高齢の女性映画監督、山田火砂子さん死去 日本人キリスト者の半生描いた作品多数
-
トランプ米大統領、「反キリスト教的偏見」根絶を目指すタスクフォースなど創設
-
後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(1)「苦しみ」の原因 三谷和司
-
説教でトランプ米大統領に不法移民らへの「慈悲」求めた聖公会主教、説教の意図語る
-
山梨英和大学、パワハラで学長ら2人を「降任」の懲戒処分
-
神学者トマス・アクィナスの顔、法医学の手法で復元 死因にも新説
-
「新たなケア」と「限界意識のスピリチュアリティー」 宗教学者の島薗進氏が講演