北海道砂川市が神社に市有地を無償で使用させているのが、憲法の定める「政教分離原則」に違反するとの最高裁判決を受け、横浜市は市有地に宗教的な施設が存在するかどうか確認する調査を実施。8日、市有地49カ所に鳥居やほこらなどがあることを確認したと発表した。
横浜市は2月に調査を実施。市有地49カ所に鳥居、ほこら、墓地など宗教的建造物計71件が存在しているのを確認した。市は今後、宗教活動の実態などを調べた上で対応を検討する方針。
この問題をめぐっては最高裁判決の出た1月20日以降、各地の自治体などが調査を開始。静岡市では65カ所に神社や地蔵堂があることが確認された。また、北海道では政教分離を守る北海道集会実行委員会が公有地上の宗教施設の有無について道内の全市町村を対象にアンケート調査を実施し、神社などへの公有地無償貸与が計195カ所に上るとの調査結果を発表した。