旧約聖書のハバクク書2章14節「水が海をおおうように、地は、主の栄光を知ることで満たされる」をテーマ聖句に、青年有志が日本のリバイバルを願って2年前から開催してきた賛美集会「GLORY」の第5回が27日、群馬県のサンライズチャーチ前橋で開かれた。教派を超えて、県内の諸教会から来た青年を中心に、会場には約40人、オンラインでは約140人が参加した。
群馬県では初開催となった。第1回から中心的に携わる関西聖書学院神学生の中島豊さんは、今年の元旦に与えられたビジョンを分かち合った。「日本の各地に竜巻が起こっていて、その一つ一つが賛美集会でした。その竜巻が一つになったときに天上の壁が打ち破られて、天からイエス様の血潮と十字架の愛と油注ぎが日本中に広がっていくイメージでした」。仲間とそのビジョンを分かち合ってさらに祈るうちに、日本中に出て行って賛美集会を開催するという思いが与えられ、まずは群馬県で開催するように導かれたという。
イザヤ書59章19節「西の方では主の御名が、日の昇る方では主の栄光が恐れられる。それは主が激しい流れのように来られ、その中で主の息が吹きまくっているからだ」を引用し、「この集会を通して大きな竜巻が起こり、今この天上が開かれ、賛美の中で一人一人が回復し、燃やされ、主から志を受け取ってそこに従っていくとき、大リバイバルがこの国に満ちていくと信じます」と語った。
今回のテーマは「主の愛に浸されて」。メッセージを伝えた油山シャローム教会(福岡市)伝道師の中山聖さんは、「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです」(ガラテヤ2:19、20)という使徒パウロの告白を引用し、「主の愛に浸されている状態、それはまさにこの生き方」だと強調した。
「自分の罪を直視して、その姿に絶望しなければ、十字架の愛の本当の大きさを知ることはできない」と語り、「聖霊に満たされるときに、私たちの肉の心、高慢の心が砕かれていく。これを脱ぎ捨てなければ、キリストの愛に生き続けることはできない」と話した。
イエス・キリストの十字架には、「父の愛、父の痛み、父の清さというものが集約されている」と中山さん。「神様はその愛の故にこの世を愛し、全ての人を、そしてあなたを諦められなかった。しかしその清さと義の故に、ご自身の怒りをなくすこともできなかった。その結果、神様は痛みを通るという決断をなされた。父なる神は、その独り子を犠牲にすると決断された」と説いた。
「イエス・キリストの死は、これまで私たちを縛っていた死の終わり、復活と救いの始まりを意味した」と語り、「神の怒りと裁きをただ待つしかなかった私たちの痛み、葛藤、恐れ、罪に対して、イエス様は十字架上で『完了した』と言われた。この主イエス・キリストの言葉が今、新たな意味を持って、喜びの訪れとしてこの場所にも響き渡る」と強調した。
一方で、「独り子をお与えになったほどに愛された一人の魂が、イエスは主であると知らずに滅びていく姿を見るとき、父の痛みはどれほどでしょうか」と中山さん。身近な人を救いに導けなかった自身のつらい経験を分かち合い、「私は天の父の痛みの大きさなんて分からないし、耐えられない。でも一人の死で、私は後悔し、胸が締め付けられるのです」と話した。「この天の父の痛み、独り子イエスのあくなき探究心、聖霊様のしたいあえぐほどの魂への渇望を持って、一人の魂を追う。そのような救霊に燃える私たちでありたい」と語った。
最後は、「あなたが何度も繰り返してしまう罪のために、今も十字架上で血だらけのイエス・キリストが待っておられる。『私の十字架に、まずあなた自身が死になさい』と、主は静かに待っておられる」と呼びかけた。その上で、「父の痛み、十字架の愛に押し出されて、今日この場所からそれぞれの宣教地へ、あの人のところへ、日々の営みという最前線へと、主イエス・キリストの御名によってあなたを派遣します」と祝福した。
集会の模様はユーチューブでライブ配信され、現在も閲覧できる。次回の案内など、集会に関する情報は、インスタグラムなどで随時発信していくという。また、奉仕者のボランティアも広く募集している。申し込み・問い合わせは、メール([email protected])まで。