キリスト教主義に基づき世界各国で支援活動を行う国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」(WVJ)のTシャツが宇宙へ飛びだった。
21日未明(日本時間21日朝)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたロシア宇宙船「ソユーズ」に乗り組んだ宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士、野口聡一氏(44)がWVJのTシャツを公式飛行記念品として依頼し、実現した。
WVJの支援プログラムに参加し、長年にわたって途上国の子どもたちへ支援を行っている野口氏は、「このTシャツと一緒に、途上国の厳しい環境で成長している子どもたちの夢も宇宙に持っていきたいと願っています」と話す。
野口氏ら3人を乗せたソユーズは23日未明(日本時間23日朝)、南米沖の上空約340キロの軌道上で国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング。ドッキング約1時間半後にISSに入室した野口氏は、最初の交信でサンタクロースの帽子をかぶった姿を見せ、「ここが新しい家になります」などと語った。3人の娘からは「ドッキングおめでとう」「メリークリスマス」など返答があり、野口氏は来年5月まで、日本人としては最長の約5ヶ月間にわたるISS長期滞在を始める。
WVJは野口氏の帰還後、返還される予定のTシャツを途上国の子どもへ届けたいとしている。