アジアからアフリカまでを含む東半球において、特に非キリスト教人口が多い北緯10〜40度地域での宣教を重視する宣教戦略「10/40 Window」の提唱として知られる米国人のルイス・ブッシュ氏(トランスフォーム・ワールド・コネクションズ国際世話役人)が、新しく「4/14 Window」を提唱しその重要性を強調した。
ブッシュ氏が新たに提唱している「4/14 Window」は、地域的な宣教重点対象を示すものではなく、4〜14歳までという人間形成期にある年代層へのアプローチの重要性を強調するもの。
9月6〜8日に米ニューヨークで開催された「4/14 Window グローバル・サミット」には世界70カ国からキリスト教指導者ら350人以上が参加。ブッシュ氏はサミットで、統計的に15〜24歳までの年代層がキリスト教的価値観から離れる割合が高くなると指摘し、「世界中の子どもたちを霊的に失っているという認識がある」「だから、その(教会離れが始まる)前の4〜14歳の年代に焦点を当て、その年代に大きな集中を持って関心を向けることが非常に重要だ」と強調した。
ブッシュ氏はまた、4〜14歳までの10年間というのは、人間形成における最も重要な時期であり、この時期に肯定的か否定的かなど、子どもたちがもつ視角や性格が大きく形成されると言う。ブッシュ氏は、持つべき新たなビジョンは、社会の様々な領域に神が介入してくださるトランスフォーメーションの担い手となる世代を立ち上がらせることだと強調。「神は我々が子どもたちを見る視点を根本的に変え、子どもたちの戦略的重要性とその神の国における正当な立場に応じるよう呼び掛けている」と語った。
一方、これまで提唱してきた「10/40 Window」がもはや重要ではなくなったということはなく、「10/40 Window」地域における「4/14 Window」世代が最も重要だとした。