【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所は7月4日、2008年度は収入2億5390万ユーロ(1ユーロは約135円)、支出2億5480万ユーロ、差し引き91万ユーロの赤字だった、と発表した。ただ聖座部分の赤字幅は前年の906万ユーロから大きく改善している。支出の多くは教皇庁の事務経費が占めているが、バチカン報道などメディア部門の支出が負担になっている。
バチカン市国の部分は、特に経済不況の影響を受け、1530万ユーロの赤字。07年の670万ユーロ黒字から大きく後退した。文化財の修復や保安関係支出など削減出来ないものが多かったと見られる。
世界の教会から教皇のために直接捧げられる「教皇献金」も5400万ユーロと前年より減少した。主な献金は米、伊、独の信者だが、AFP通信は献金者の数が多い国として韓国と日本を挙げている。