【CJC=東京】米テキサス州ダラスの『マンガー・プレイス合同メソジスト教会』が6月28日の礼拝を最後に閉鎖された。96年前に教会が立てられた時、ダラスは活気ある町で、教会も一時は市内最大規模の一つに数えられた。欧州に発注したステンドグラスや精巧に作られた木製の講壇を誇りにしていた。
これまでにも難局に直面したこともあったが、今回の不況の打撃が大きかった。教会員の中に職を失い、家も手放さなければならなくなり、教会に顔を見せなくなったのだ。一時は2000人いた信徒が100人にまで減っている。
建物も古くなれば修繕費もかさむ。空調施設は3年前に壊れたままだ。
少数とは言え、残された会員の中には3世代にわたって礼拝を守り、結婚式や子どもの洗礼など教会に結び付いた生活を送って来た人もいる。
ハイランド・パーク教会が改修に乗り出し、1年掛けて修復、再利用しようとしているが、空調関係だけで30万ドル(約3000万円)必要だという。
一方、オハイオ州ローズローンの『悲しみの聖母カトリック教会』も同日最後のミサを捧げ、68年の歴史に幕を閉じた。教会から遠ざかっていた信徒たちも集まり名残を惜しんだ。
2003年には241人いた教会員が今では166人に減り、ミサ出席者も100人を割っている。司祭不足もあいまって、シンシナチ大司教区は教会員の意見も聞き、閉鎖を決めた。
同大司教区では2005年から教会閉鎖が始まり、これで4件目という。