Skip to main content
2026年6月24日22時50分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
不条理なる死を不可知の光で中和せよ

神は必ず顧みてくださる 創世記50章24〜26節 藤崎裕之

2026年5月13日21時48分 コラムニスト : 藤崎裕之
  • ツイート
印刷
関連タグ:創世記藤崎裕之

不条理なる死を不可知の光で中和せよ─キリスト教スピリチュアルケアとして─(96)

ヨセフは兄弟に言った。「私は間もなく死にます。しかし神は必ずあなたがたを顧み、この地からアブラハム、イサク、ヤコブに誓われた土地に導き上ってくださいます。」ヨセフはさらにイスラエルの子らにこう言って誓わせた。「神は必ずあなたがたを顧みてくださいます。その時には、私の骨をここから携えて上ってください。」ヨセフは百十歳で亡くなった。人々はエジプトで彼をミイラにし、棺に納めた。(創世記50章24〜26節)

最近、「帰還権」なる言葉を聞いた。今まで聞いたことのない言葉だったので少し戸惑った。私は19歳で高知を離れ、たまの帰省を除けばほぼほぼ故郷外で過ごしている。既に高知には帰るべき家もないので、帰省をしてもホテル泊となる。私は故郷を追い出されたわけでもないし、帰省を邪魔されたり、反対されたりすることもない。同窓生も何人かは高知にいるから彼らに会うことも可能である。

長い間、ユダヤ人はイスラエル人と呼ばれることはなかった。今でもあまりないのかもしれない。事実として言っておくが、イスラエル共和国籍の人が必ずしもユダヤ人ということではない。にもかかわらず大抵の場合はイスラエル共和国=ユダヤ人の国だと認識されているのではなかろうか。

イラン紛争なのか、イランの地における戦争なのか分かりかねるし、一部の報道では、イランへの攻撃の首謀者は米国というよりも、むしろイスラエルではないかと論じる人もいる。ついでに言えば、イスラエル共和国はレバノンに進攻して人的物的双方に甚大な被害を与えている。それだけを見れば「何ということか」と思うのは当たり前だ。

政治的な背景など本当のことは知る由もないが、とにかくレバノンでの戦闘を他国は止めることができなかった。レバノンは歴史のある古い国家であり、聖書時代のイスラエルの隣国であった。故にイスラエルがレバノンの地を「奪回する」とかそういう権利は全くないと思う。

冒頭に書いた「帰還権」とは、ユダヤ人がかつて民族の生きていた場所に戻る権利があるかどうかという文脈で語られた言葉である。有名な著作家である佐藤優氏が語っていたことだが、「今日のどのような状況においても、ユダヤ人がイスラエルに帰還する権利を否定すべきではない」と言う。

私たち日本人には帰還という言葉そのものがなじみではないが、故郷を離れ、長い時間生きてきた人々が、特にユダヤ人の場合は2千年に近い時間を経たわけだし、とにかく多くのユダヤ人にとって、たとえ19世紀にはパレスチナと呼ばれた場所であろうと、そこは間違いなく「イスラエルの地」に他ならないということだろう。キリスト教的に言えば聖地ということになるらしいが(私はかつて一度もそういう意識を持ったことがないし、所属している正教会もかの地を聖地と言ってはいない)、そういう問題もややこしいから深掘りしないでおこう。

「パレスチナ・イスラエル・中東」問題について、私は信仰的にとか、神学的にとか、そういう視点を持ちたくない。ただ、全くの個人的な感情で述べさせていただくならば、イスラエルの「帰還権」については否定したい派である。

イスラエル共和国とユダヤ人の帰還権は別問題だと思う。19世紀に始まったシオニズム運動はユダヤ人国家の誕生を目標にしていたと理解しているが、そもそもそこに問題はなかっただろうか。ユダヤ民族国家が必要だと国連が認めたにしろ、ユダヤ人だけの国家という意味だったのだろうか。

国連によるイスラエル共和国承認については渋々認めるとしても、その後のイスラエル共和国による非道については腹立たしく思っている。イスラエル共和国はなくなってもよいではないかと極端なことは言わないが、ユダヤ民族主義に凝り固まったイエスラエルは見るに忍びないのだ。さらについでに言うが、私はキリストが再臨する場所がイスラエルだと思っていないし、そもそも場所を特定するのは全く聖書的ではない。

民族自決という言葉を知ったのは小学生の頃だったが、実際に何を意味しているのかよく分からない。民族といっても幅広い概念であって、人種言語文化宗教などなど多くの要素で語られる。かつて兄から「ユダヤ人というのはユダヤ教を信じている者たちのことである」と教えられたが、本当のところ、それは怪しい。

聖書にはイスラエルの末裔(まつえい)が故郷への帰還を渇望する場面がたくさん書かれている。今回引用した箇所は、エジプトの地に逃れたヤコブの子どもたち、特にヨセフに関わる場面である。ヨセフが死を迎えたときに、彼の兄弟たちに「神がいつの日か故郷へ導いてくれること」を確約した。それが実現するのは400年以上を経たモーセの時代になるのだが。

ヨセフは兄弟たちに言った「神は必ず顧みてくださる」と。この言葉に「帰還権」を読み取ることは自由であるが、神がなしてくださることは果たして「権利」なのかどうか私には悩ましい。権利であるのかもしれないが、それでも、それは平和に満ちたものであるべきだ。「帰還権」と「交戦権」を混同することは、あってはならないと思う。なぜなら、イスラエルの末裔を顧みる神は「善にして愛」なる方なのだから。(終わり)

<<前回へ     次回へ>>

◇

藤崎裕之

藤崎裕之

(ふじさき・ひろゆき)

1962年高知市生まれ。明治から続くクリスチャン家庭に育つ。88年同志社大学大学院神学研究科卒業。旧約聖書神学専攻。同年、日本基督教団の教師となる。現在、日本基督教団隠退教師、函館ハリストス正教会信徒。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:創世記藤崎裕之
  • ツイート

関連記事

  • イエスの遺体は盗まれたのか(その2)ルカ福音書24章1〜12節 藤崎裕之

  • イエスの遺体は盗まれたのか(その1)ルカ福音書24章1〜12節 藤崎裕之

  • 平和を実現する人々は幸いである マタイ福音書5章9節

  • 天にお金は積めません(その3) マルコ10章17〜22節

  • 天にお金は積めません(その2) マルコ10章17〜22節

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 日本キリスト教海外医療協力会、新会長に柳澤理子氏 椙山女学園大学教授

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • ワールドミッションレポート(6月23日):東アフリカ 迫害国家への「逆流」─帰国者とアフリカ人宣教師③

  • 「重要な希望のしるし」 世界教会協議会のピレイ総幹事、米イラン覚書を歓迎

  • ワールドミッションレポート(6月19日):インドのムンダス族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月24日):メキシコ カルテルと伝統の狭間で─暴力に耐えるキリストの弟子たち

  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(6)フランケの「孤児の家」

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • 両足に6本の指持って生まれた少年、キリスト教慈善団体の医療支援受け走れるように

  • トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える

  • 「世界難民の日」 ワールド・ビジョンが8カ国で調査 子ども守る「自立」の重要性訴え

  • 中国当局、秋雨聖約教会の礼拝を摘発 信徒33人を拘束

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 米メガチャーチがビーチで洗礼式、過去最多の2552人が受洗

  • 着工140年以上のサグラダ・ファミリア、主塔「イエスの塔」完成 NHKが特番

  • 「聴く隣人のいるところ」 キリスト教高校の1年間が伝える「自由とは何か」問う大切さ

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也

  • 神学の限界と突破口(4)第1章 主な論争と解決─「贖罪論」の論争 三谷和司

  • 戦後のキリスト教ブームの中で生まれた口語訳聖書、今にも生きるキリシタン時代の聖書訳

  • 聖書全巻の翻訳、800言語で完成 飛躍的に加速する聖書翻訳

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 「ありがとう」か「あたりまえ」か 佐々木満男

編集部のおすすめ

  • 「今、求められているのは、慰めと癒やし」 能登被災者支援でゴスペルコンサート

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 四国の教会が教団教派超え一致 「愛と希望の祭典・四国」閉幕、延べ3千人以上が参加

  • 「あなたの人生は、必ずよみがえる」 第63回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.