国内初の新型インフルエンザ感染者確認を受け、キリスト教系大学も警戒を強めている。各大学とも授業は通常通り行っているが、今後の対応について大学のホームページや学内掲示板を毎日必ず確認するよう学生らに呼びかけている。
青山学院は、今後の状況の変化によっては幼稚園から大学までのすべての学校を休校にする場合があるとし、最新情報に注意するよう呼びかけている。上智大学は、新型インフルエンザの関連情報を大学のホームページで紹介し、うわさによってパニックにならないよう正しい情報を得て冷静に対応するよう求めている。
メキシコのコルドバ保健相は11日、国内の新型インフルエンザによる死者が56人、感染の確認された患者が2059人になったと発表。米疾病対策センター(CDC)も同日、米国内の感染確認者数が2600人になったと発表した。また、キューバでも同国内初の感染者1人が確認されるなど、全世界の感染者数は5200人を超え、感染による死者は61人となった。
ロイター通信などによると、12日午後6時現在、新型インフルエンザによる死者、感染者が確認されたのは34の国と地域。うち、死者が確認されているのはメキシコ(56人)、米国(3人)、カナダ(1人)、コスタリカ(1人)の4国のみ。感染者数では米国がもっとも多い。これまでに感染者の確認された国と地域は次の通り(括弧内は感染者数)。
米国(2600)▽メキシコ(2059)▽カナダ(330)▽スペイン(98)▽英国(65)▽コスタリカ(8)▽フランス(15)▽パナマ(15)▽ドイツ(11)▽イタリア(9)▽ブラジル(8)▽イスラエル(7)▽ニュージーランド(7)▽日本(4)▽エルサルバドル(4)▽韓国(3)▽オランダ(3)▽グアテマラ(3)▽コロンビア(3)▽スウェーデン(2)▽ノルウェー(2)▽フィンランド(2)▽タイ(2)▽アイルランド(1)▽アルゼンチン(1)▽オーストリア(1)▽スイス(1)▽デンマーク(1)▽ポーランド(1)▽ポルトガル(1)▽豪州(1)▽中国(1)▽香港(1)▽キューバ(1)