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廃刊に追い込まれた香港紙「リンゴ日報」創業者の娘、収監中の父の信仰を語る

2026年3月26日08時18分
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関連タグ:香港カトリック教会米国
廃刊に追い込まれた香港紙「リンゴ日報」創業者の娘、収監中の父の信仰を語る+
裁判所前で報道陣に囲まれる香港紙「蘋果(ひんか)日報(リンゴ日報)」(2021年廃刊)の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏=2020年(写真:Yung Chi Wai Derek / Shutterstock)

中国政府に批判的な論調で知られた香港紙「蘋果(ひんか)日報(リンゴ日報)」(2021年廃刊)の創業者で、現在収監中の黎智英(ジミー・ライ)氏(78)の娘であるクレア・ライさんが19日、全米カトリック朝餐祈祷会で父の信仰について語った。

クレアさんは、父が自らの人生について「もはや私自身のためではなく、神のためのものだ」と信じていると述べ、黎氏が困難な状況に直面しながらも、いかに信仰を堅く持ち続けているかを分かち合った。

今年の全米カトリック朝餐祈祷会は、米首都ワシントンのウォルター・E・ワシントン・コンベンションセンターで開催された。会場では、ローマ教皇レオ14世やドナルド・トランプ大統領からのメッセージが読み上げられ、参加者は政界や宗教界の指導者、著名人の演説に耳を傾けた。この中で、クレアさんは次のように語った。

「父はこう話していました。『自分のことを考えるのは、やめるべきだ。私の人生はもはや私自身のためではなく、神のためのものだ。疑いようもなく困難ではある。自己否定の精神を身に付けようと努めなければならない。それこそが主の御前に至る道なのだ。神よ、お助けください。神さえおられれば、それだけで十分なのだから』」

「父は12歳の時、共産主義の中国を脱出し、(当時)英国領だった香港へ行くという夢をかなえました。そこで父は成功を収め、まさに立身出世の物語を体現したのです。何年もたってから米国を訪れた際、父は自由について学び、そこで学んだ多くの価値観の真実が、自身の人生に反映されているのを目の当たりにしました。父は私宛ての手紙の中で、自分が気付く前から常に聖霊に導かれていたとつづっています」

クレアさんは、家族がカトリックに入信したのは1997年のことで、それは英国が香港を中国に返還したのと同じ年だったと続けた。

「その年は、父のように香港が与えてくれた自由に慣れ親しんだ多くの人が、心に不安や疑念を抱いた年でした。そのため、父はキリストに頼ったのです。父の疑念は神の慈悲と恵みによって克服され、信頼へと変わりました。今でも、主の忠実な僕(しもべ)であること以上に父が望むことはありません」

黎氏の苦境は、6年前の2020年、「中国政府が香港に過酷かつ恣意的に国家安全維持法を導入」してから始まった。

「(国家安全維持法の)施行から1カ月後、父は逮捕され、その年後半に裁判にかけられました。それ以来、父は投獄され、独居房に収監されています。先月(2月)、父には拘禁20年の判決が言い渡されました」

「想像に難くないことですが、5年にわたる独居房への収監は、父の健康に大きな影響を与えています。糖尿病の管理は不十分で、心臓病や感染症、その他無数の健康問題を抱えています。父は新鮮な空気や日光が直接入らない、狭くて暗い独居房に閉じ込められています」

クレアさんは、黎氏が収監期間の大部分において、聖体拝領や赦(ゆる)しの秘跡、ミサへの参列を拒まれていることを嘆いた。しかし、これらの困難が黎氏の信仰を損なうことはなかったとして、感謝を述べた。

「これらの秘跡を拒まれても、父は主に仕える方法を見つけ、徳を高めるために謙虚な行いをし続けました。父は、自らの苦しみを十字架上のキリストの苦しみと結び付けることに強さを見いだし、友人や知人、見知らぬ人、さらには自分を不当に扱った人々のために、自らの苦しみと祈りをささげることに喜びを見いだしているのです」

「成長する過程で、私は両親から『全ては恵みである』と言い聞かされてきました。父の経験は、苦しみもまた恵みであることを常に私に思い出させてくれます。それは、カルバリの十字架の元へと続く道を見つける助けとなるのです」

クレアさんは、黎氏が釈放されることへの楽観的な展望にも触れた。

「私は希望をもって皆さんの前に立っています。私たち家族は、父と家族全員が深い敬意を抱いているこの米国という地で、深い支援の輪があることを知り、勇気づけられ、非常に謙虚な思いにさせられています」

「(トランプ)大統領と現政権には、世界中で不当に拘束されている人々を解放してきた素晴らしい、証明済みの実績があります。神の助けを得て、現政権が父の解放にも成功することを願っています」

全米カトリック朝餐祈祷会で黎氏の名前が挙がったのは、これが初めてではない。2021年の朝餐祈祷会では、黎氏は出席がかなわなかったものの、「教会の交わりと使命において、集団としても個人としても共有する賜物と責任について、全ての信徒に深い意識を呼び起こし、促進した」として、「クリスティフィデレス・ライチ賞」を受賞している。

同賞は、2005年に死去した教皇ヨハネ・パウロ2世の使徒的勧告「クリスティフィデレス・ライチ(信徒の召命と使命)」(1988年)を冠した賞で、全米カトリック朝餐祈祷会が19年に創設した。今年は、カトリックの祈りと瞑想のアプリ「ハロー」の共同創設者3人に贈られた。

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
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