イエス・キリストの復活を祝う、キリスト教最大の祭典イースター(復活節)を迎えた12日、世界各地の教会で記念行事が行われた。
19日の「第47回首都圏イースターのつどい」(同実行委員会主催)の会場となるウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)では、早朝6時半から早天礼拝が行われ、出席者全員でハレルヤ・コーラスを合唱。午前の特別礼拝では、兎束康雄さん(テノール)、竹内そのかさん(ソプラノ)をゲストに、同教会の聖歌隊とアンサンブル・アガペがヘンデルのオラトリオ「メサイア」を演奏した。
同教会の峯野龍弘主管牧師は午前の礼拝で、「キリストのよみがえりは、死の恐怖、虚無から私たちを解放し、復活の勝利へと導く」と説教。十字架にかかり3日目に死よりよみがえったイエス・キリストを信じる信仰によって永遠の命が与えられ、死後も永遠に神の祝福の中に生きる者とされると強調した。また、死の壁を打ち破った復活のイエスがともにいることで、人生の暗闇と言えるような状況の中でも絶対的な平安が与えられ、その状況を見事突破する神の力を体験して生きる勝利の人生を歩むことができると説いた。
バチカン(ローマ教皇庁)では、教皇ベネディクト16世がサンピエトロ大聖堂前の広場に集まった信者らを前に、「キリストの復活は私たちの希望なのです」とイースターを記念する祝福のメッセージを宣言した。
イースターは太陰暦に従って決められるため、太陽暦では毎年日付が異なる。さらに、グレゴリオ暦を用いる西方教会とユリウス暦を用いる東方教会では日付の異なる年が多い。東方教会では19日が今年のイースターとなる。