世界YMCAと世界YWCAは、10日から毎年恒例の合同祈祷週間を始めた。今年のテーマは「ジェンダー平等にむけて、若者が権力構造を変革する」。祈祷週間用の小冊子には、テーマに沿った7日分のバイブル・スタディーを収録。16日まで、ジェンダーが平等で若い男女が活躍できる社会を、聖書のメッセージから考え、共に祈る。
YMCA(キリスト教青年会)とYWCA(キリスト教女子青年会)は、共に19世紀中頃の英ロンドンで誕生し、現在はそれぞれ世界約120カ国に活動が広がっている。合同祈祷週間は毎年11月第2日曜日からの1週間で、両団体は1世紀以上にわたり、11月を共に祈る月として呼び掛けてきた。
世界YMCAのパトリシア・ペルトン会長と、世界YWCAのデボラ・トーマス・オースティン会長は、小冊子に共同のメッセージを寄せている。両会長は、若者たちの将来のため、今は特に権力構造の変革が求められていると指摘。現代社会においても女性差別は根強く残っており、「両方のジェンダーの人権とその間のギャップについて訴える必要がある」「私たちはみな等しく神の似姿としてつくられた」と訴えている。
小冊子は毎年、世界YMCAと世界YWCAが相互に担当しており、今年は世界YWCAが担当した。