【CJC】世界教会協議会(WCC、本部・ジュネーブ)は17日から23日まで、ヨルダンの首都アンマンで常議員会を開催した。開会式では招請者を代表して、正教会のエルサレム総主教セオフィロス3世があいさつを述べ、難局に直面している中東でWCCの常議員会が開催されること自体が意義あることだと指摘。WCCのこれまでの働きを評価し、前途を見定めるため、平和、正義、一致を強調した。
総主教は「ここ中東が難局の中にある時に皆が集まった」と述べ、キリスト教共同体が、多民族、多文化、多宗教を特徴とする中東で重要な一部であり、本来的な存在であることを指摘した。そして「WCCが、私たちの存在と自由に対する新しい脅威からキリスト教共同体の立ち位置を維持するため、中東での役割を果たすという使命を守ってほしい」と述べ、あいさつを締めくくった。
WCC中央委員会のアグネス・アブオム議長は、2013年の釜山総会で確認されたWCCの基盤が、正義と平和への巡礼に関わることであったとし、「正義と平和の巡礼は信頼によって彩られている」と語った。
「私たちは、互いに知らないまま一緒に旅を始めた。しかし共に働くため、慎重ではあるが大胆な手段を取ったことで、今では互いを知るようになった」
アブオム議長は、共に用心深い処置を取ることで、互いに快適ではない問題をも提起できる段階に来たと述べ、「私たちの旅は愛、苦難、人、そして神の創造に集中していた」と語った。
オラフ・フィクセ・トゥベイト総幹事は報告で、全世界に及ぶ正義と平和にかかるWCCの働きの中での一致を強調した。
「紛争や衝突がしばしば見られる中東で、平和ともてなしが満ちている」として、トゥベイト総幹事は「中東の現実をよりよく知るために、さらにキリスト者の存在と証しという豊かな伝統をもって、すべてが正義と平和のため共に生きる道を志していることを知るためにも、私たちはここにいる」と語った。