米南部テネシー州ノックスビルにあるユニテリアン主義の教会で現地時間27日午前10時過ぎ、礼拝中の教会に男が押し入り銃を乱射、1人が死亡、8人が負傷した。AP通信によれば、死亡したのは教会の案内役の男性(60)。負傷した8人のうち5人は頭などを打たれ重体だという。
教会では当時、子どもたちの劇が行われており、約200人がいた。劇に参加していた25人の子どもたちにはけがはなかったという。AP通信などによると、男は観客席側から散弾銃で3度発砲したが、すぐそのそばにいた信徒らに取り押さえられ、地元警察に身柄を拘束された。一方、「WVLT TV」の報道によれば男は取り押さえられるまでに13発を発砲したという情報もある(AFP通信)。
AFP通信が地元テレビ局の「WBIR」の情報として伝えたところによると、銃を乱射した男は金髪で長髪、40代くらいと見られている。一方、TBSの報道によれば、男はTシャツにジーンズのズボンを着た白人だという。男は同教会の信徒ではないと見られており、身元や動機などはまだ明らかにされていない。
ユニテリアン主義は、一般には三位一体の教理を否定し、神の唯一性を絶対的に強調する人々とされているが、聖書は神の言葉であり、間違っていないと考える人々から、他宗教や様々な思想をも取り入れる人々までおり、同じユニテリアン主義内でも諸派に分かれているとされている。