毎年アジア各国を巡回し、数千、数万人規模の集会で聖書の福音を伝えている伝道者レイモンド・ムーイ氏の来日セミナーが22日から24日までの3日間、東京都中央区の日本橋公会堂ホールで開かれた。最終日夜の集会でムーイ氏は、心で神を信じるなら、「あなたの語る言葉は、あなたを取り巻く状況さえ変える力を持つ」と語り、神にはあらゆる問題を根本的に解決する圧倒的な力があることを強調した。
ムーイ氏は、マレーシアで戦後初となるキリスト教系大学「ライフ・カレッジ」を創設したほか、神学校「スクール・オブ・アクツ」を設立し、東南アジア5カ国を拠点に毎年500人以上の卒業生を世界各国の宣教に送り出している。同氏の日本でのセミナーは昨年6月に始まったが、参加者の間で大きな反響を呼び、早くも今回で6回目の開催となった。
ムーイ氏は、「あなたの心を見守れ。なぜならあなたの心から、命に関するすべての祝福が湧いてくるから」と箴言4章23節を引用し、心から神を信じる人の言葉にこそ、命を与える神の力が働くことを強調した。また箴言18章21節から「死と生は舌に支配される」「この真実に価値を見出す人は、語ることの実を得る」と語り、信仰者の語る言葉には、新しい命を生み出すことも死を与えることもできる圧倒的な力があることを説いた。
さらにムーイ氏はルカの福音書17章6節を引用し、「信仰を持つなら、あなたが口を動かして、あなたの抱える問題に終わりを告げることができる」と語り、「信仰から語るなら、その言葉は主の御手に握られた剣のようなもの」「あなたの問題を根から破壊することができる」と力を込めた。
最後にムーイ氏は、「私たちの語る言葉が悪をも滅ぼすことができる。あらゆる病から、問題から、あなたは解放される。神の力によって可能になる」と語り、イエス・キリストの御名によって聴衆の病の癒やしを祈った。すると、15年もの間、杖がなければ歩くこともできなかった女性の足が集会中に癒やされ、なんと杖を持たずに一人で歩き出した。また、3カ月の間腱鞘炎に悩み、いろいろな治療を試しても腕の痛みがとれなかった女性は、集会中に腕が癒やされて痛みが徐々に消えていくのを体験し、「(驚きで)足が震えている」と証しした。他にも、腕の痛みがなくなった、頭痛と吐き気が治まった、ヘルニアによるしびれや痛みが消えたなど、多くの病が癒やされた。