世界最古となる教会発掘か。隣国シリアとの国境に近いヨルダン北部のリハブにある教会の地下洞窟から、西暦33年から70年の間に建造されたとみられる教会跡が発見された。AFP通信が、英字紙ヨルダン・タイムズの情報として11日伝えた。
洞窟からは、3〜7世紀のと見られる陶器や椅子、祭壇跡と見られる円形の空間の他、水源につながっていたと見られる深いトンネルなどが見つかった。同通信によれば、リハブ考古学研究センター所長は、今回発掘された教会には、キリストの70人の弟子などを含めた初期のキリスト教徒らが、ローマ時代後期まで利用していたのではないかと見ているという。
日本で現存する最古の教会は、長崎県長崎市にある大浦天主堂で、1864年に建てられた。日本で唯一国宝に定められている教会で、正式名称は「日本二十六聖殉教者天主堂」。禁教令により約250年の間にわたって隠れキリシタンとして信仰を守ってきた日本人キリシタンが現れた「信徒発見」の現場でもある。