昨年12月に東京で、今年4月に神戸・東京で開催された、アフリカの子どもたちの生活を体験するイベント「教科書にのっていないアフリカ」(ワールド・ビジョン・ジャパン主催)が11日から15日まで、北海道・札幌の道民活動センタービル「かでる2.7展示ホール」で開催される。東京、神戸に続く国内3カ所目、4回目の開催。同体が進める署名キャンペーン「子どもたちを救うG8サミットを!」など連動し、7月に開かれる北海道洞爺湖サミットを前に開催される。
同イベントは、昨年10月に設立20周年を迎えたワールド・ビジョンがその記念事業として行っているもので、国外では05年に米ニューヨークで開催されたのを初めとして、カナダや韓国、オーストラリア、ニュージーランドなどで開催され、世界中で6万人以上を動員してきた。国内では過去3回の開催で6500人以上が参加。子どもたちの視点から、目と耳で、また手で触れて体験し、アフリカで深刻化する貧困やエイズの問題を考えた。
イベントでは、同団体スタッフが実際に関わってきたアフリカの子どもたち4人が経験してきた出来事の一部を体験。両親をエイズで亡くしたベアトリス、反政府軍に誘拐されて少年兵とされたスティーブン、ある日一人の男性に襲われて妊娠してしまったオリビア、母を亡くし叔母を頼って家を出るが追い出され、持ち物も取り上げられてしまったエマニュエル。
「アフリカの子どもたちの痛みを知り、目を開かされた」「今まで何も知らなかったことに気づいた」「想像もできない環境で、辛いこと、悲しいこと、苦しいことをいっぱい体験していることを知りました」など、参加者からの感想が絶えない。
入場無料。6月11日(水)〜15日(日)の午前11時から午後8時まで(最終日は午後5時まで)。会場は、「かでる2.7展示ホール」(札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル)。問い合わせは、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン(住所:東京都千代田区百人町1‐17‐8 3階、電話:03・3367・7253、メール:mailto:[email protected]、名前、連絡先、件名「教科書にのっていないアフリカ」を明記)まで。