【CJC=東京】北京五輪組織委員会は6月2日、外国人が五輪開催時に守るべきことをまとめた「法律指南」を発表した。「五輪開催期間の外国人出入国およびその滞在期間に関する法律指南」が公布されたもの。今夏の北京五輪開催時に外国人が順守すべき事項をまとめた。「市内だけでなく五輪競技場などで宗教、政治、人種に関するいかなるスローガンを掲げることも禁止する」という。
禁止項目は50以上あり、「テロや密輸、買(売)春などをする可能性のある者は入国できない」ほか、「侮辱的」な内容のスローガンや「秩序を乱す行動」を禁止しており、政治的に敏感な問題に関して叫ぶ行為も取り締まり対象となりそう。「宗教、政治、人種差別的」な行動、展示も禁止している。また「公共の場所で中国国旗を燃やしたり破損、踏み付けるなど侮辱すれば刑事責任を追及する」としている。
人権団体メンバーなどが「政権転覆活動をする可能性がある」として入国できなくなる可能性も指摘される。
検疫上の理由から「中国国内に外国人が持ち込めるペットは1人1匹で犬か猫に限る」。街のイメージを守るため「公共の場所での野宿を禁止」し、ディスコ、ゲームセンターなどの娯楽施設は「午前2〜8時まで営業はしない」などの規定もある。