【ジュネーブ=ENI・CJC】パキスタンの人権活動家として知られたクレメント・ジョン弁護士が6月2日、米ミネソタ州の自宅で死去した。67歳。世界教会協議会(WCC)とアジア・キリスト教協議会に貢献した。パキスタンのラワルピンディにあるキリスト教研究センター副所長に就任するため故国に帰ると発表したばかりだった。「クレメント・ジョンは優秀な弁護士であった上に、パキスタンの教会とキリスト教一致を目指す世界教会運動への献身によって評価される」とWCCのサミュエル・コビア総幹事は語った。
1941年ペシャワル生まれ。シンドで学校教育を終了し、カラチ大学から法学士(労働法)の称号を得た。カラチYMCA理事、聖公会とローマ・カトリック教会の正義と平和協議会創設メンバー。83年に、アジア・キリスト教協議幹事、93年にWCCの国際関係部門のスタッフとして加わり、2006年の引退まで国際関係の教会委員会の委員長を務めた。