三河信用組合(愛知県蒲郡市)の本店営業部次長だった鈴木宗行容疑者(53)=同県豊川市=が11日、現金1000万円を着服したとして、業務上横領容疑で逮捕された。鈴木容疑者は、着服した金を借金の返済や生活費に充てたなどと話しており、容疑を認めている。毎日新聞などが伝えた。
同紙によると、三河信用組合の職員が今年3月下旬ごろに金庫を調べたところ、白紙の束の上下にそれぞれ本物の1万円札をあてがった束を発見。束の帯には鈴木容疑者の捺印があったという。朝日新聞によると、三河信用組合が鈴木容疑者に電話で問い合わせたところ、「今から説明に行く」と言ったきり行方が分からなくなっていたが、今月10日になって北海道帯広市の交番に出頭したという。
逮捕容疑は、鈴木容疑者が営業部次長として現金の管理を統括していた2011年10月〜14年9月、三河信用組合の現金1000万円を横領したというもの。
三河信用組合は蒲郡市に本店を置く信用組合で、今年12月には同県碧南市に本店を置く愛知県中央信用組合と合併する予定。