8年前にヒンズー教の指導者、スワミ・ラクスマナンダ・サラスワティー氏を殺害した罪で有罪となったインド南東部オリッサ州カンダマルのキリスト教徒の妻たちが、牢獄で衰弱している夫たちのための正義を求め、デリーに滞在している。「私たちの夫は無実です。彼らがそんな手慣れた殺人をできるはずがありません」と、終身刑に処された7人の男性の妻の1人、ニランドリ・ナヤクさんは語った。
受刑者の妻たちは3日、ニューデリーの「憲政クラブ(Constitutional Club)」の行事の中で、ジャーナリストのアント・アッカラ氏の著作『Cry of the Oppressed(虐げられた者の叫び)』を発表した。妻たちがその苦しみを語った行事には、ベテランのジャーナリスト、クルディープ・ナヤル氏、ヒンズー社会改革者スワミ・アグニベデシュ氏、政治的指導者のオスカー・フェルナンデス氏やアニー・ラジャ氏が出席した。
2008年8月23日に起きたスワミ氏の殺害は物議をかもした。これをきっかけに、オリッサ州のヒンドゥトヴァ(ヒンズー至上主義)を奉ずる者たちは、州内のキリスト教徒に対する虐殺を推進する理由としてこの事件を利用するようになり、甚大な影響を及ぼした。2013年には、ファスト・トラック・コート(地方裁判所に相当)は彼女たちの夫に終身刑の判決を出した。オリッサ州高等裁判所への控訴は、2014年10月以来保留されている。
この本は、ヒンズー教過激派の団体が企んだ邪悪なゲームの計画に受刑者たちが誤って巻き込まれたことを証明しようと試みている。そして無視された事実を深く検討し、オリッサ州の民族地帯における宗教的策略の汚いゲームに光を当てている。
告発されたキリスト教徒たちは皆、銃火器の扱いの訓練を受けたことがないことに触れておかなければならない。行事の中で、アッカラ氏は、受刑者たちが「有罪とする証拠がほとんどファスト・トラック・コートに提出されることがなかったにもかかわらず」有罪判決を受けたと語った。
署名サイトはこちら。アッカラ氏が23日にフェイスブックで伝えたところによると、オリッサ州高等裁判所は22日、7人のうち1人の保釈を認めた。