断食祈祷聖会2日目の22日、午後6時半から聖会が行われ、前日から断食を続ける教職や信徒らを中心に約60人が聖書の御言葉に耳を傾けた。講演した大川従道氏(大和カルバリー・チャペル主任牧師)は、「(日本に)聖霊の働きが始まっている」「いよいよリバイバルが起こる」と語り、私たちが神を信じて拠り頼むならば、日本に必ずリバイバルが訪れることを強調した。
大川氏は、「(日本の教会が)初代教会から学ばなければならない」と語り、聖書に書かれている初代教会の3つの特長を挙げた。
1つ目はよく伝道をする教会であったこと、2つ目は熱心に祈る教会であったこと。3つ目は愛の教会であったことである。
使徒の働き12章に、ペテロが牢に閉じ込められたとき、「教会は彼のために、神に熱心に祈り続けていた」(5節)とある。すると、不思議なことが起こった。ヘロデ王がペテロを引き出そうとしていた日の前夜、突然主の御使いが現われて鎖がはずれ、ペテロは第一、第二の衛所を通り、町に通じる鉄の門までくると、門がひとりでに開いた。ペテロは我に返って「今、確かにわかった」と語り、主が奇跡を起こして自分をすべての災いから救い出してくださったことを悟った。
大川氏は、教会がうまくいかない理由について「徹底して人間の力が小さいということを気付かせ、最終的には神に頼らせ、祈りの世界、神が奇跡を起こしてくださる世界」を見せるためだと語った。また、「教会の祈り会を大切にしましょう。教会で祈るときに神が聴いてくださることを信じましょう」と教会の祈祷会の重要性を強調した。
パウロは弟子のテモテに、自分は「罪人のかしら」(テモテ一1:15)だと告白し、「しかし、そのような私があわれみを受けたのは、イエス・キリストが、今後彼を信じて永遠のいのちを得ようとしている人々の見本にしようと、まず私に対してこの上ない寛容を示してくださったからです」(テモテ一1:15)と語った。また有名なコリント第一13章でも、「愛は寛容であり」(4節)「すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます」(7節)と教えている。
大川氏は、「裁かない。愛し合う。ゆるし合う。教会の中にこういう愛があると人は集まる」と強調し、教会の中で人々が互いを裁きあうことをやめ、一人ひとりが限りない忍耐と寛容をもってゆるし合うものとなれば、「日本の教会がかわる」と語った。
また、神がくださる聖霊の存在を信じ、ゆだねて、感謝して、聖霊との人格的な交流を私たちが実践すれば、聖霊は「じっとしていられない」のであり、この祈祷聖会からすでに「聖霊の働きが始まっている」ことを説いた。
主は奇跡を行なわれる。大川氏は、神のなさる一番の奇跡は魂が救われることだと話しながら「世が暗くなればなるほど、イエスは光り輝く」「日本にいよいよリバイバルが起こる」「主は今も生きておられる」と伝えた。すると、祈りの有志たちは御言葉を受けて信仰を奮い立たせ、心を一つにして日本のリバイバルを主に祈り求めた。