三浦綾子さんの召天後8年を記念する集会が12日、三浦さんが40年間の信仰生活を送った日本基督教団・旭川六条教会で開催され、夫の光世さんをはじめ、三浦さんの作品を慕う読書愛好家や関係者ら63人が参加した。
旭川六条教会を会場に三浦さんの召天記念集会を開くのは今回がはじめて。同教会で月に一度読書会を開いている旭川三浦綾子読書会が主催した。
集会ではまず、旭川六条教会の前主任牧師で三浦さんと27年間教会生活をともにした芳賀康佑氏(新得教会牧師)が講演し、生前の三浦さんの心優しい人格とゆるぎない信仰者としての姿を証しした。
次に光世さんが、生前に「私にはまだ死ぬという仕事がある」と語った三浦さんと過ごした最後の3ヶ月間の様子を、賛美歌を交えながら振り返った。また、三浦綾子記念文学館特別研究員の森下辰衛さんは、「死」を通して表現された三浦さんの作品の世界にふれ、三浦さんが見ていた「死」の先にある希望について語った。
講演後、三浦さんの作品を通して人生を変えられた5人が自らの体験を語り、死後もなお多くの読者に影響を与え続けている三浦さんの魅力を伝えた。