単立・小岩四恩キリスト教会(西村虔牧師、東京都江戸川区)は30日、創立80周年を記念する創立記念コンサートを開催した。この日は、四恩教会の聖歌隊による合唱、アンサンブルによる演奏の他、近隣の日本ホーリネス教団・柴又教会(栗原義忠牧師)、単立・独立新生葛飾教会(本間和世牧師)と協力し、三教会合同の聖歌隊を組んで賛美した。150人近くが訪れた。
コンサートでは初め、四恩教会の聖歌隊と弦楽団「シオンアンサンブル」が、女声、男性、混声、混声・弦楽などに分けて、「シャロンの花」「あなたに」「栄えの主イエスの」など8曲を歌った。その後にシオンアンサンブルが、「調和の霊感」より第1〜3楽章、ロシアの讃美歌「天使の讃美」を演奏。約50人からなる三教会合同聖歌隊は、「見よ、兄弟が」「オーハッピーデイ」など4曲を讃美した。
創立80周年を記念するイベントとしては、来年1月に聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏を招いての特別講演会も予定している。
小岩四恩キリスト教会は1927年、西村虔氏の父西村敬一牧師が現在の荒川区南千住で開拓伝道を開始したことに始まる。1929年から敬一氏は、同教会の前身となる日本ホーリネス教会(後に日本聖教会)南千住教会の牧師として伝道。しかし、南千住教会は1941年、政府の宗教団体統制策によって日本基督教団に統合される。その後、1945年の東京大空襲で教会は焼失し、現在の小岩に移転することになる。
戦争が終ると、終戦の翌日である1945年8月16日からすぐさま伝道を再開、本格的な教会活動が開始される。1960年には会堂が建てられ、1968年に単立の小岩四恩キリスト教会として独立。1999年に、新会堂が献堂され現在に至る。