【CJC=東京】米ハーバード神学校の雑誌『ハーバード神学評論』の1月号には、同校のカレン・キング教授の「イエスの妻」と読める聖書パピルス断片についての論文が掲載されると期待を呼んでいたが、試験が遅れているとの理由で、掲載が延期されたことが明らかになった。
キング教授は、2012年9月にローマで開催された「コプト研究国際協会」の会議で、パピルス断片を発見した、と発表した。
1月号のために提出された最初の原稿では、パピルスには北部エジプトの古代コプト語で「イエスは彼らに『わたしの妻』」と記されていた、とあったが、後になってその部分が削除されたという。
断片は縦4センチ横8センチで4世紀のもので、2世紀ごろの福音書を書き写した可能性もある。キング教授らは、『イエスの妻による福音書』ではないか、と見ているようだ。