20日から22日までブラジルリオデジャネイロで国連持続可能な開発会議(UNCSD、通称「リオ+20」)が開催される。同会議では1992年に開かれた環境と開発に関する国際連合会議の結果を振り返るものであり、今後の持続可能な地球を維持するためのグローバルな取り組みの促進が期待されている。
コンスタンティノープルのエキュメニカル総主教バルソロメオス1世と世界教会協議会(WCC)総幹事オラフ・フィクセ・トゥヴェイト博士は同会議で地球生態系の正義のために各国指導者らがより力強く取り組み、持続可能な地球の将来を形成するように促している。
バルソロメオス1世とトゥヴェイト総幹事はUNCSDへ書簡を送り、同会議がいかに地球全体にとって重要な会議であるかを強調するメッセージを伝えた。バルソロメオス1世は、書簡で同会議に出席する各国指導者らに対し、「地球環境悪化の道を正す試練に直面している」ことを伝え、「会議代表者らは問題の表面だけを見ず、根となっている要因を見極め、その中に人々の心と精神の問題があることを見つめなければなりません。地球サミットにおける満足の行く結果を出すためには、生態系に悪影響をもたらしている根を深く掘り下げてみる必要があります。簡単なアプローチではこのような問題を解決することはできないでしょう」と警告した。
バルソロメオス1世は「心と精神のエコロジー」について書簡の中で強調し、会議参加者らに対し「この地球は私たちの唯一の故郷である神聖な場所であり、世界が物理的な次元だけではなく精神的な次元で解決しなければならないことがあることを認識してほしいと思います。私たちはただ神学的な修辞を伝えたいのではありません。多くの人々にとって環境問題はいのちと死に関わる問題です」と訴えた。
13日には各国政府代表団らが同会議のための第3回準備委員会を開催した。トゥヴェイト総幹事は同会議で直面する課題がいかに重要な課題であるかについて「持続可能な開発に関する国連会議において、各国政府は過去の合意について再度コミットし、私たちが望む持続可能な将来のためのロードマップ形成に合意する機会を得ています」と伝えた。
トゥヴェイト総幹事は過去に掲げられた気候変動の正義のためのグローバルなイニシアチブとともに、「グリーン・エコノミー」との関係についても再度確認し、「私たちの子どもたちはなぜ過去20年間にもっと多くのことをやれなかったのかと尋ねてくるでしょう。正義と平和の問題はグリーン・エコノミーの問題にも浸透しています。持続可能性、尊厳、平等、収容力、回復力というような原則の上に成り立つものです。私たちには希望があります。私たちは創造主が創造物の全てをそのいのちの中に行きわたる霊を通じて新たにされるお方であることを信じています」と伝えた。
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