今日の聖書は、よみがえられたイエスが昇天される直前に、残された弟子たちに掛けられた最後の御言葉です。それは世界宣教のご命令でした。もし生涯の最期に遺言を語るとしたら、無駄な言葉は語らないはずです。ですから、この御言葉をしっかりと受け止めたいのです。
1.福音を素直に伝える
聖霊が注がれ主によって遣わされている私たちは、一人分の小さな世界から出て、周りの人々に福音を伝える使命があります。福音とは言うまでもなくイエス・キリストです。イエスは私たちを愛し、私たちの罪汚れを全部背負って死んで下さり、死の力を打ち破ってよみがえられた救い主です。イエスがいて下さると、私たちを幸せにしないドロドロした欲や心の罪が取り除かれ、私たちの生活が悪魔の力から解放されます。誰でも主の御名を呼び求める者は皆、救われます。この約束は、2千年経っても変わりません。「イエスが幸せの鍵だよ。イエスのお名前によって祈れば祈りは答えられるよ」と常に語っていきたいのです。
そもそも、私たちが言葉を語ることができるのは、コミュニケーションのためだけではありません。神を賛美し、神に祈り、人々に福音を語り、神の愛を伝えていくためです。愚痴を語るためだけに口を使ってはなりません。
2.御言葉によって引き起こされる恵み
イエスの福音を伝えると、第1に、イエスを信じる者は救われます。それはほかのものでは与えることができない、身も心も魂も神の祝福にあずかる特別な救いです。単に身体が元気になるというレベルではなく、私たちの存在の全てが神の永遠の命に触れ、究極の恐れから解放され、平安と喜びの人生、永遠の命へと招き入れられます。
第2に、「イエスの御名によって悪霊を追い出すことができ、・・・病人に手をおけば病人は癒される」とあるように、具体的な御業が伴います。毎年行っているインド伝道でも、おびただしい数の人が癒やされることを信じて疑いません。今までも、背中にできた癌のコブがいきなり消えた人がいたり、手を置いて祈ったらい病の人が翌年に行くと完全に癒やされていたり、何年も失語症で話せなかった子どもが1回の祈りで完璧に癒やされ話せるようになったり、神は数多くの奇跡を現して下さいました。私たちがイエスの御名により福音を語るならば、悪霊の力に苦しめられている人が、聖霊の力によって解放されます。
3.主がともにいて下さる恵みを実体験する
弟子たちは確かに出て行き、至る所で福音を語りました。なぜそれが実現したのでしょうか。それは主が彼らとともに働き、御言葉に伴うしるしをもって御言葉を確かなものとされ、主ご自身の御業を現して下さったからでした。
あなたは最早孤独ではありません。イエスがいつも見守り導いていて下さいます。主が注いで下さった聖霊が私たちの内に働いています。イエスとともにいて勝利を得ましょう。イエスが私たちとともにいて働いて下さり、語られた御言葉通りの御業を成して下さることを心から感謝したいのです。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。